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由寿の荒い息遣いをそばに感じる。
由寿の体はすごく柔らかい。
暗がりの中、厚めの毛布に包まって、しっとりと潤んできた由寿を抱く。
感度の高い場所に触れると、掠れたか細い声で啼いた。
長く響く。
そして止んだ。
暗闇と掛布が由寿との性交の条件だ。
由寿は自分の体を嫌っている。
誰かに見られることをひどく嫌がり、執拗に隠す。
それなのに性交を好んでいる。
…私はそんな由寿の矛盾が好きだ。
「雛、今晩泊まれる?」
天井を見上げて寝ていたら、由寿が肩先を触りながら擦り寄ってきた。
指先の温かさで、肩先の冷たさがより感じられた。
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