安定剤・興奮剤

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「!?」 グラスを掴んだまま、泉が下から抱きついてくる。 「ふふふ、穂乃香ー。」 頬を首に擦り付けてくる。 「穂乃香、いー匂いするー。」 そう言いながら舌を首筋に這わし始めた。 「んっ、」 ピクンと体が反応する。 舌が顎先を掠め、耳に移る。 耳朶を優しく噛み、泉が呼吸する度にその息が甘く耳から全身を貫く。 「あっ、ん…」 次第に興奮が高まる。 泉が引き寄せたのと同時に私は倒れ込んだ。 ソファに沈み込む。 泉の右手に掴まれていたグラスを私の左手がテーブルに置く。 その間に、私の唇が泉の唇を塞いだ。
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