安定剤・興奮剤

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室内に舌を絡ませる音が響く。 泉は私の背中に腕を回し、私は泉の上の服を脱がしていく。 ホックも片手で外し、床にするりと滑らせた。 瞬間、泉がぶるっと体を震わす。 「寒い?」 「ううん、大丈夫…。」 擦り付ける顔だけは紅潮し、熱いほどに感じられた。 私の顎下に泉が、鼻をより擦り付ける。 「どしたん、泉?」 顔にかかる泉の髪を掻き上げ、形の良い耳に囁きかける。 「穂乃香、本当にいい匂いがする。」 さらに鼻を擦り付ける。 「ん、くすぐったいって。泉、こぉらっ!」 「ふふふっ!」 私は泉にぴったり体を重ねて、泉を抱き締めた。
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