永遠に三角

19/21

3153人が本棚に入れています
本棚に追加
/375ページ
でも忘れない―…。 芹花の気持ちの上に、私の気持ちがある。 「ごめん、芹花。」 ドアの向こうの芹花に聞こえるように言う。 そしてドアを3回叩いて、私は階下へ向かった。 後ろは振り向かなかった。 「―もしもし、侑登?」 『郁?どうした?』 「今ね、芹花と話してきた。」 『…うん。』 「お互いちゃんと思いを言い合って、」 『うん。』 「話せ…たよ…。それで、ね…」 『うん。』 「…断わ、った…から。」 『うん。』 「私は侑登が…好き、だから。侑登しか、考えてないから…。」 『うん。………えっ!?』
/375ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3153人が本棚に入れています
本棚に追加