霙から雪になる

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「巳悠さん、」 巳悠さんの手を引き、ベッドに腰掛ける。 巳悠さんを座らせ、掛けていた眼鏡を外し、サイドボードに置いた。 「な、なに…」 「最近、どうして一緒に寝てくれないんです?」 「どうしてって…」 「迷惑かけるって、思ってるから?」 そう言うと、巳悠さんは伏せていた顔を上げ、図星だという表情を浮かべた。 「…だって私、銀の邪魔にはなりたくないから。」 「誰が邪魔だっていいました?」 「…集中できないでしょ、周りをうろちょろされたら。」 「静かに眠られる方が心配ですよ。」 「修論を失敗したら大変なことだし…」 「そんな馬鹿なことしません。」
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