霙から雪になる

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毛布に包まって、互いに腕を回し、唇を重ねる。 部屋の空気とは反対に、毛布の中に熱が籠もる。 「ぁ……んっ、やぁ……あっ」 汗が出てきて、巳悠さんの肌がしっとりと湿る。 開いた口からは白い歯が見え、頬には赤みが差す。 「腰、少しだけ上げて下さい……」 そう呟くと、こくりと頷いた巳悠さんが腰を浮かす。 すぐに腰に腕を回ししっかり抱き締め、指を射れる。 「あっ……!」 反応した巳悠さんが声を出す。 ひくひくと痙攣する。 「いいですか?」 「ん、銀……」 上から見下ろす形で、指をより中へ進める。
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