I hate me,but you love me.

2/16
前へ
/375ページ
次へ
「あたしは紋歌のこと好きだよ?」 呪文みたいに何度も唱えてくれた魔法の言葉。 でも素直じゃなかった私は、それを受け止めなかった。 だって私は自分が大嫌いだから。 友達だって少ないし、社交的でもない。 かわいくだってない。 …自分に自信なんかないのに。 誰かを好きになったり、誰かに好かれるなんて分からない。 そんな勇気なんかないんだよ? 「ねっ、一緒にご飯食べない?」 「…え?」 見上げた先にあったのは、楽しそうに笑う顔だった。 「…私と?」 信じられない思いで聞き返す。 「うん。ここ、いい?」
/375ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3153人が本棚に入れています
本棚に追加