I hate me,but you love me.

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「そのっ…さっきの好きって…どういう意味…?」 恥ずかしくて俯いてしまう。 すると、すっと指が伸びてきて、目にかかる髪を分けて顔を覗き込んできた。 そっと視線を通わせる。 「そのままだよ?」 真っすぐで綺麗な瞳に見つめられてどきどきする。 顔に熱が集まる。 見つめられるのが苦手な私は、すぐに視線を逸らした。 「そっ、そのままって…?」 手持ち無沙汰で、急いでミニトマトを口に運ぶ。 隣で珠梨さんがまたくすくす笑う。 「ふふふっ…また照れてる。」 そう言って、頬に掌をあててきた。 ひんやりとした感触で、自分の熱を改めて感じた。
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