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それから、珠梨と私は二人でいるようになった。
勉強や委員、行事などに一緒に取り組んだ。
それは今までにないくらい楽しいものばかりだった。
今までは嫌いだったのに。
どうしてかな。
珠梨と一緒だと、あらゆるものが輝いて楽しくなって好きになっていく。
二人の年月を重ねる間に、もしかしたら私は変わっていけるのかもしれない。
そう感じていた。
高校生も三年目。
また新しい春の日を迎えた。
「珠梨、新入生歓迎会の日程表は?」
「もう先生に渡してあるよ。」
「私まだもらってないよ?」
「うそ、じゃあ数部もらってくるよ。」
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