I hate me,but you love me.

16/16
前へ
/375ページ
次へ
珠梨がいてくれて。 好きだと言ってくれて。 友達だと言ってくれて、接してくれて。 今まで否定していた《自分》を認めてくれた。 社交的じゃなくたって、友達がいなくたって、かわいくなくたって。 そんなこと気にしなくていいんだって。 そう思えるようになって、すごく楽になった。 これからなら、珠梨の唱えてくれる魔法の言葉を信じていけると思うよ。 もちろん、まだ怖いけど。 完璧なんて程遠いけど。 それさえも認めてくれるから。 「副会長、」 窓際で楽しそうに笑う珠梨が、すっと私を見る。 「新入生歓迎会の打ち上げやんない?」
/375ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3153人が本棚に入れています
本棚に追加