初めての…

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そしてこう締めくくった。 『温、必要とされるなら行きなさい。』 私はその言葉を忘れない。 その言葉は、迷った時の標だからだ。 そして私の人生の大きな題となったからだ。 そして。 その言葉はさらなるものを引き寄せた。 同好会に入会した私はそこで、ある人に出会う。 私はその人に初めての恋をする。 初めてのキスをする。 初めてのけんかをする。 たくさんの“初めて”を一緒に積み重ねていく。 部活動説明会で、真剣な瞳を顧問に向けていた、 “鷹橋 朋” と。
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