気持ちいい手

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「…いいよ。」 杏南がひっそりと囁いた。 私は目を開けた――……‥ すると―――……‥‥ 部屋は真っ暗だったがテーブルだけが明るい。 ロウソクの火…? ケーキ…? えっ、今日ってまさか… 「真琴、誕生日おめでとう。」 私は涙が止まらなかった。 忘れていた自分の誕生日を、自分の大切な人が覚えてた…。 「お菓子作りは得意じゃないけど、ケーキ焼いてきたんだ。真琴に食べてほしくて。」 「杏南…」 「まこっ…」 私は杏南を押し倒した。
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