気持ちいい手

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私は夢中になって杏南を貪った。 最初は緊張して震えていた杏南も、いつもにない深くて濃厚なキスで紅潮し、息を荒げている。 「んっ、あぁんっ、はぁはぁ…」 部屋には杏南の喘ぎ声が満ちる。 「杏南…気持ちいい?」 「ふっくっ、んっ、まこ…とぉ、気持ちいい、よぉっ…」 私は杏南の顎下を鼻先と舌でくすぐりながら、胸の先端を撫でる。 感じた杏南がビクッと跳ねる。 身を捩ろうと顔を横にした瞬間、耳朶を甘く噛む。 「んっはぁー…やっ、だぁめっ…」 杏南が甘く喘ぐ。 徐々に杏南が、私の腕の中で色付いていく。 私が杏南の上に重なり、背中と腰に腕を回す。 杏南も応えるように私の背中に腕を絡ませる。 「杏南…」 「んっ?」 「…舐めたい。」
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