LightHouse

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でも、1年の秋から、私は早矢姉とあまり話せなくなっていった。 あんなに輝いていた早矢姉が、暗く淋しげな雰囲気に包まれていたから。 近寄りがたくて、話し掛けづらくて… “放っておいて”というオーラを出していた。 でも私は…私の憧れのかっこ良くて、強くて、綺麗な早矢姉に戻ってほしいと強く望んでいた。 ある日、昼休みに管理棟の屋上に上った私は、そこに早矢姉の姿を見つけた。 手摺りにもたれ、外を眺めている。 「…早矢姉?」 名前を呼ばれて早矢姉が振り返った。 私はその瞬間…息を飲んだ。
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