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それから私は毎日お昼休みに屋上通いをすることになりました。
どんなに急いで行っても、李華さんは私より先に来ていました。
いつも、フェンスにもたれ掛かって煙草を吸っていました。
そんな李華さんの背中は、少し淋しげで、それでいてすごくきらきらしていました。
李華さんは、私が女だから付き合う気はないと言いました。
でも、私が女を好きになったのは李華さんが初めてでした。
それまでは、普通にかっこいいと騒がれる男の子や自分のタイプの男の子に目がいってました。
でも、たまたま見かけた屋上の人影に私は―
目を奪われたんです。
【すごくきらきらしてる、あの人…】
それからは、その人影に会いたい、どうしても手に入れたいと思うようになりました。
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