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「でも、彼女とだったからこそ越えられた。それだけ、私は彼女が好きだった。でも…」
「でも?」
李華さんは、私がいるのを忘れたかのように遠い目をしていました。
「でも…ある日彼女に言われたんだ。やっぱり女同士は辛いって。負い目を感じるって。私は大丈夫だったけど、彼女は耐えられなかったんでしょ。それからすぐに彼氏ができて、その姿が、私が見たことないぐらい楽しそうで、幸せそうで…すごく辛かった。それで分かった。女は女を幸せにできない、男と女じゃなきゃ幸せになれないって。」
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