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春が来て私は5ヶ月になった
産婦人科の前に見覚えのある男の人が立っていた
松田さん…凌の後輩の人だ
『松田さんですよね?こんなとこで何してらっしゃるんですか?奥さん待ち?』
『あなたを待ってました』と一枚の紙を出した
そして土下座して私に謝った
『まさか妊娠してるとはしらないで!高橋さんに口止めされてたんです』
私は意味がわからず、とにかく近くの喫茶店に松田さんを連れて行った
『その紙の住所、電話番号は今高橋さんがいるところです。高橋さんは警察官を辞めてはいません、この村の駐在所に勤務してます』
『すごい離島ね(笑)』
『あなたが妊娠してるとうちの刑事が誰かから聞いたらしいんです。で俺探したんです、やっとこの病院…3日張りました(笑)高橋さんはあなたを悲しませたくないから、東京からでる。誰がきても漏らすなって』
凌…
『でも今年入って、よくひばりさんの事言うようになって…元気でいるか一度みてきてくれないかって。で、マンションいったら空き部屋になってました』
『5ヶ月なの。もうちゃんと身体わかるのよ(笑)』
『もしまだ高橋さんを思ってるなら一度連絡してくれませんか』
『許すもなにも…凌が元気なら。ありがとう。私も忙しくなるわ』
私はお腹を撫でながら笑った
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