分からない気持ち

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とりあえず此処じゃあれだから場所変えようということになり教室を出た。 廊下ちょうど授業が終わったらしく廊下には人で混んでいた。 …相変わらず煩い。 人が多いと煩さも倍増だから嫌なんだ。 もういい加減飽きるだろ…と思うのだがうちのミーハーな学生達は全く飽きないらしい。 今日も元気に喚いてる。 5人はこの大学のアイドル。 5年くらい前についた騎士様の愛称は今だに生徒達の間に定着している。 5人の誰か一人でも廊下を通っていると女子生徒は皆、振り向き黄色い声をあげる。 男子生徒は影でぶつぶつ言ってるが表立って言うのはいない。 言ったのを聞いた女子生徒からの視線や皮肉が痛く突き刺さる。それに何より5人を敵にまわすと恐いからだろう。 一人でも居たら騒ぐのだ5人揃ったらわざわざ見に来るほどになる。 しかも生徒達で溢れ返っている廊下に居るので余計に目立っている。 「きゃあーっ// ナイト様たちよっ!!」 「いつ見てもカッコイイ//」 「違うわよ!いつ見ても素敵//だって!」 「大してかわんないでしょ!」 俺もそう思う…。 「なぁカッコイイも素敵もあいつらが言うと大して変わんねぇーな」 「あぁ、いっつも同じ台詞言ってるから聞き飽きた」 「おい湊、十夜そんなこと言ってると男達に睨まれるぞ」 「俺達は睨まれるだけですむもーん♪なー?十夜」 「ふっ世那は男から刺されるからな」 「はぁ?! 刺されてねーよ」 「確かにまだ刺されてないね」 「んだよ尚?この俺様が刺されるとでも?」 「いつか刺されるだろねって話しだよ」 「だよな」 「んで刺されんだよ!」 「あぁ確かに刺されそう!」 「確かに…」 不意に5人後ろから声がかけられた。
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