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ガタッガタダダッ
「!?…どっどうした雪斗ぉ?」
俺の隣にいた湊がバカでかい声で言う。
けど俺はそれどころじゃない。
こんなバカ相手にしてられない。
雪斗は湊の問い掛けに答えずにただただ目の前にある携帯を見つめる。
さっき俺の携帯にメールがきた。
仕事関係で知り合った奴からだった。
そのメールには俺が思わず椅子から落ちそうになるくらいにビックリするものだった。
これは…事実なのか…?
でも事実なら…
…どうして?
……なんで…知ってるんだ?
それに…どうしてわかったんだ…
混乱する…
俺がそんな事をぐれぐる考えていると…
「――い!おいっ!雪斗!」
いつの間にか隣にいた十夜が俺の腕を掴んで名前を呼ばれながら揺さぶれていた。
「―っ?!」
「大丈夫か?雪斗?」
「あっ…うん」
考え過ぎてたみたいだ。
またみんなに心配かけさせたな…
その様子を前の席に座っていた世那が眉をよせながら「どうしたんだ雪斗?」と聞いた。
その声に「ここじゃ話せない」とだけ言って席をたつ。
そして
「先生ーちょっと席外します」
と言ってドアにむかって歩いてく。
それを5人はぽかーんと見ていた…
「?みんな一緒来ないの?来てよ」
そしてまた、すたすたとドアに向かって歩きだした。
その後をみんなが慌ててついていく。
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