少女と小鳥と黒い本

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ある日 彼女はいつものように図書館へ仕事に行きました 本の整理 棚の掃除 それが少女の仕事です すると どこから迷い込んだのでしょうか 一羽の小鳥が棚の上にいるのを見つけました きれいな碧の羽根に ふかい黄色の瞳を持つ 見たことのない鳥でした 少女がスッと手をさしだしても小鳥は逃げる素振りも見せません それどころか その小さなくちばしで 少女の指をトントンとつついてきます
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