Story1-1 大好きな姉ちゃん

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「千秋(ちあき)…やめて!!」  カプッと耳をかじられた時点で、私は本気で彼の体を突き飛ばす。  千秋は、笑って私の赤くなった顔を見ている。  最低だわ…私、今年でハタチになるのよ。  しかも…私は天下のT大生なのよ。  でも、ずっとメガネでみつあみだったから、私には「ガリ勉ガリ子」というあだ名がついていて、誰も相手にしてくれなかった。  彼氏いない暦のトータルポイントを確実に上げていた。  でも、私は今…大学でもそれなりに男性に声をかけられる程度の容姿になった。
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