ワタクシ様が〝三蔵法師〟だ!

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 「…戯け」  サンゾウと呼ばれた若者はフードを取りその美貌を露わにした。  風に流れる金色の髪、白い肌は曇り一つなく、その瞳は吸い込まれそうな深い蒼色をしておった。  「もう日が暮れる。旅の先を進むより人里に向かう方が先だ。それとも野宿したいのか?」  「むぐ…」  完膚なき正論に何も言い返せない  「分かったか?お前らはこの私様に従ってればいいんだ!」  「けっ!」  「ハイハイ。分かって るよマイハニー」  「仰せの通りに」  三者三様で応えたこの者達。〝三蔵法師一行〟の旅はまだ始まったばかりである
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