雨は涙

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 まさかとは思っても数日過ぎれば確信へと変わる。  俺は君にまた会いたいと思ったから傘を貸した、会いたいと感じたのは君を好きになったからなのか?。  しかし、俺が卒業するまで一度も会うことは出来なかった。  俺は就職してからは原付で通勤するようになりバスを利用することはなくなった。  でも良かったのかもしれない、いつかは君を忘れるかもしれないから。 「…雨が降るのか、俺嫌なんだよな雨に運転するの」  朝見た天気予報に嫌だなと言っていると親はバスに乗れば良いだろうと言った。  確かにバスに乗れば良いが、バス停まで数分掛る不便ともう1つの理由に近付く気にはなれなかった。 「この時間なら会うことは無いだろう」  日も暮れ俺はバスで帰宅していた、学生も居ないバスの中を見つめ少し寂しい気もしていた。  バスを降りるとベンチに座り壁にもたれる君を見付けた、でも俺は君だと気付かなかった。
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