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彼女にとってコレは日常。
毎朝テレビに流れるニュースや、朝の挨拶と同じ様に訪れる一つの日課なのだ。
いつからこんな毎日になったかは覚えておらず。
思い出すのも馬鹿らしい数のこんな毎日を送ってきた。
気付けば知らぬ間に変なあだ名も出来ていた。
『無敗女』
その言葉が意味なす通り。
美那岸歩は今日この日の勝利も含め。全勝無敗の無敗女なのである。
そんな彼女は今、某県の某町にある某駅の某コンビニで某雑誌を鬼の形相でガン見していた。
「1.200円か…」
その某雑誌に載っている。某歌手の新曲のCDの値段を呟くと、おもむろにカバンから携帯(カメラ付き)を取り出すと、すかさずシャッターをパシャリ!
そのCDのジャケットを忘れぬように写真に残すと、雑誌を棚に戻し。コンビニを後にした。
見事なデジタル万引きである。
コンビニを出た歩は、駅のホーム7番線に着くと。再び携帯をカバンから取り出し直ぐに電話をかけた。
数秒鳴り響くコール。
そして、しばらくして携帯から女の声が『はい』と返事をした。
「遅い!私からの電話には1秒で出ろと言ってあるだろ」
歩は電話の相手に駄目出しをすると、すかさず返事も待たずに話始めた。
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