■シンデレラ

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従者はある扉の前で歩を止めた。豪華な装飾な扉は、何か近寄りがたい雰囲気をかもし出している。 アイク「この扉の先に、貴女が会いたがっていた者がいる。じゃあな」 最後に微笑み、従者は暗闇に姿をゆっくり消していった。 ____________ マルス王子side★ マルス「…君は?」 舞踏会への控え室にある大きな鏡越しに現れた綺麗なお姫様。 彼女は少しおどおどしながらもゆっくりと頭を下げた。 リンク「ご機嫌麗わしゅう、王子様」 なんて澄んだ声なのだろう。 うざったい雑音のような周りの声をかき消してくれるような。 僕は振り返り、お辞儀の姿勢のまま停止している姫の方へと目を向けた。 マルス「顔を上げて。僕に何か用かな?」 リンク「え。あー…えーっと…」 顔を少し赤らめて必死で考えているようだ。 初々しいというか、次を考えてなかった呆けさというか… でも、僕は王子。 君の考えている事なんてすぐわかるんだから。 姫の前まで大股で歩み寄り、その華奢な腰に腕を回し顔を僕の方へと向けさせた。 一瞬だったから、君はとても驚いて目をパチパチさせて。 …可愛い(∀)ニカッ いっその事壊したい。マルス「僕と踊ってくれないか?」 そう言ってにこっと僕は笑う。この笑顔で君も僕の虜(とりこ)に… リンク「…?」 …なってない。 なぜ? すると、姫はいきなり僕の両頬を思いっきりつねってきた。 マルス「痛い痛いい痛い!!!!何をす…」 .
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