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リンク「…もしかして、バンダナを返すために俺をここに?なら用件は終わ…」
カービィ「ううん、それはついで★」
妖精はにっこりとした笑みを崩さない。
カービィ「シンデレラ、僕達が助けてあげる。だから泣かないで?」
リンク「泣いてなんかないよ」
カービィ「心の話★」
妖精の目が怖い。
全てを見抜かれているようで。
カービィ「(…黙っちゃった)図星?なら話は早いや。舞踏会に出席しよう★」
…は?
リンク「待って待って妖精さん。俺招待状もないし、第一ドレスも持ってないんだ」
カービィ「君が自由な駒鳥になるためには王子と結婚するしかないでしょー!!!?★」
なんだこの必死さ。
リンク「他に手段はなi(ry」
カービィ「この手段が一番楽なのー文句ある!!?★」
リンク「ありません、はい。すいませんでした」
妖精ってめんどくさがり屋なんだ。
ちょっと意外…!!
カービィ「まずはドレス。ちょっと待ってて★」
リンクが頷くのを見てカービィは木の枝についている一枚の葉をぷつりと切り、それを口に当てる。
月光に照らされた不気味な墓場に澄んだ音色が響き渡る。
優しい子守歌のような草笛。
…どこか懐かしい。
バッサバッサ…
何かが羽ばたく音が聞こえて、カービィのすぐ隣にそれは降り立った。
黒い翼を持つ天使のような顔をした人物。眠たそうな目で草笛を吹き終えた妖精を睨む。
??「こんな夜遅くに何の用さー…明日は魔王様の所に出勤するから早く寝ないと」
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