■シンデレラ

5/15
前へ
/72ページ
次へ
リンク「…もしかして、バンダナを返すために俺をここに?なら用件は終わ…」 カービィ「ううん、それはついで★」 妖精はにっこりとした笑みを崩さない。 カービィ「シンデレラ、僕達が助けてあげる。だから泣かないで?」 リンク「泣いてなんかないよ」 カービィ「心の話★」 妖精の目が怖い。 全てを見抜かれているようで。 カービィ「(…黙っちゃった)図星?なら話は早いや。舞踏会に出席しよう★」 …は? リンク「待って待って妖精さん。俺招待状もないし、第一ドレスも持ってないんだ」 カービィ「君が自由な駒鳥になるためには王子と結婚するしかないでしょー!!!?★」 なんだこの必死さ。 リンク「他に手段はなi(ry」 カービィ「この手段が一番楽なのー文句ある!!?★」 リンク「ありません、はい。すいませんでした」 妖精ってめんどくさがり屋なんだ。 ちょっと意外…!! カービィ「まずはドレス。ちょっと待ってて★」 リンクが頷くのを見てカービィは木の枝についている一枚の葉をぷつりと切り、それを口に当てる。 月光に照らされた不気味な墓場に澄んだ音色が響き渡る。 優しい子守歌のような草笛。 …どこか懐かしい。 バッサバッサ… 何かが羽ばたく音が聞こえて、カービィのすぐ隣にそれは降り立った。 黒い翼を持つ天使のような顔をした人物。眠たそうな目で草笛を吹き終えた妖精を睨む。 ??「こんな夜遅くに何の用さー…明日は魔王様の所に出勤するから早く寝ないと」 .
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加