恋人はテクノカット

節約家

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「はぁ～久しぶりだな若林ん家来るの」

春日はそう言ったらすぐにこたつに入っていきなり寝転んだ。

「そりゃそうだ、撮影とかでもお前ん家ばっかだもん」

「はは、そうでございますねぇ」

春日はなんか寂しそうに笑った。
その笑いには何かが込められているような気がするが、まぁ察してやって下さい。

「それにしても、若林ん家はやっぱ綺麗だな～、それでこそツッコミだ」

「ツッコミ関係ねぇだろ、お前ん家が汚すぎるんだよ」

「きゃぁ～酷い」

春日は座ったと思ったら、食っていい？と俺の返事を聞かずにこたつの上にあるみかんに手を伸ばす。

食えるもんは食っとく。
節約家。

って違う違う。
わざわざ俺ん家に来てもらったんだ。
アレを聞かないと。

「なぁ春日」

「ん～？(みかん甘い)」

「お前は節約家だよなぁ？」

「まぁ、人が見るとそうなるんじゃねぇの。」