106人が本棚に入れています
本棚に追加
「あのぉ…すみません、これ実験ですよね。わかっちゃったんですけど」
世界人口60億人?所詮やつらは実験の道具に過ぎない。
そして俺は実験材料。教科書に載れるって考えたら嬉しいものかもしれないが…もう限界だ。
「気づいちゃいましたよー。こうなったらもう終わりですよねー。意識の中の実験は無意味ですよ」
何故だ。終わらない。こうなることも想定内…か。それとも何か合言葉が…。
「はにゃらむにゃむにゃすっぱらぴんぴん!」
終わ……らない。何故だ。いや、これは冗談だ。どうだ実験者、面白いだろ。
母親?父親?何だそれは。嘘だ。虚無、役柄、上手い演技だ。もう少しで騙されるところだった。
「気づきました。もうよくないですか?…この気づいた後の反応を見る実験ですか?俺はこの状況を小説にしますよ。ああ、面白くなりそうだ」
この小説を書き終えたときこの実験は終了するんだ。
なあ。
はい、物語はここまで。
実験は成功かい?
最初のコメントを投稿しよう!