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さっき主人公が死んだ。
「ちょ…どうする?」
「いや…こういう時は誰かが呪文とかで蘇らせるんじゃないの?」
「誰かって…誰よ」
「その前に死んだら棺桶とかに入れて運ぶんじゃねえの?しかも死に方リアルでグロいし」
「棺桶なんて無いわよ」
三人の冒険者達が主人公の死を前に戸惑いうろたえている。
「こいつもこんな簡単に死ぬなよ、って感じだよな」
「確かに…」
「てか何でこの人が主人公なの?」
「仕方ないだろ。そういう設定なんだか…」
トゥルルルル…
『モンスターがあらわれた!』
「ちょ、待ってよ」
「てかまずこの音楽。作曲者の音楽センス疑うわ」
たたかう →にげる
『しかしまわりはかこまれた!』
「この声ムカつくわね」
「てかこの囲み具合の甘さ。あの間から全然逃げれる」
『モンスターの攻撃!』
バシッ
『2のダメージ!』
「だからうるせえって。てか2って。俺のHPなんぼ?」
「今くらって残りあと2って出てるわよ。ほらあそこ」
「うわっ!まじだ。今のもっかいくらったら死ぬの?…笑えるわ。痛くもかゆくもないのに」
「今度はこっちの攻撃だぜ」
戦士は剣を構えた。
『友彦ーごはんよー降りて来なさーい』
『んー今行く』
友彦は電源を切った。
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