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現在時刻、8:30
初鈴時刻、8:40
家から学校まで、徒歩20分。
遅刻っっ!!!!!
「わぁぁっ!! ヤバイ、遅刻する!!! マコト、ちゃんと鍵閉めてこいよっ!!!」
慌てる俺は、誠の返事もろくに聞かずに鞄をひん掴み、勢い良く家を飛び出した。
これでも特待生の俺。
上位成績キープで授業料免除。成績だけは良い俺にはおいしい制度。
勿論、無断遅刻・欠席・早退なんて言語道断。
自転車?
残念ながら俺の自転車は誠に貸し出し中。しかも、そのまま俺の親友に貸したとか…。
おいっ!! だよ、ホント…。
帰らずの俺の自転車の代わりに、誠の自転車を使ってやろうかと思ったけど、ペダルが無かったから敢なく断念。
どんな使い方したんだろうな…。
けど、今はっ!!!
とにかく、全力疾走っ!!!
色んな事を全部忘れて。
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