守りたいから

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手を触れて 唇を重ねるだけで幸せだった 君の声を聞いて 微笑みを見るだけで満ち足りた そんな毎日がずっと、 ずっと続くと思っていたんだ けれど 「いーちゃん」 彼女は 「いーちゃんは"私"のものなんだよね」 蒼色はそれを許さなかった 「ねぇ、いーちゃん」 だから 「なんて顔してんだよ」 「零崎…」 だから 「俺は消えない」 「うん」 「俺は死なない」 「うん」 「一緒に逃げよう」 「………」 「俺が守るから」 だから 「ありがとう。でも」 君のために 「一緒には…行けない」 別れよう 「さよならだ」 欠陥だらけの僕を君は 見つけてくれた 触れてくれた 愛してくれた だから さようなら 貴方が好きです 大好きなんです 愛しています ねぇ、いーちゃん 『"彼"のこと…壊していい?』 君は 僕が 守るから END
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