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『ねむっ…』
いつもより早く起き、ダラダラと学校へ向かう
はっきり言って面倒臭い
でも行かなければならない
…早く解放されたい
けれど俺には自由なんてないんだ…
重たい足取りで屋上への階段をあがっていく
『…もういるかな』
最後の一段をあがり深呼吸をしてから屋上のドアに手をかけた
少し錆びているのか、ギーッと鈍い音をたてながら開いていく
「遅かったね」
『…まだ5分前だけど』
居た
俺を呼び出した張本人
よく、見知った人物だった
『なんのつもり?…政宗』
「普通に話したって呉羽は聞かないだろ
だから悪いとは思ったけどこの形を取らせてもらった」
『黙ってたことを怒ってんの?』
「違う」
『じゃあなんでだよっ!』
俺の闇には誰も触れさせない
触れられない
闇が常に俺を支配する
それを自覚し傷が疼く
その繰り返し
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