2.訪れる悲劇

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『ねむっ…』 いつもより早く起き、ダラダラと学校へ向かう はっきり言って面倒臭い でも行かなければならない …早く解放されたい けれど俺には自由なんてないんだ… 重たい足取りで屋上への階段をあがっていく 『…もういるかな』 最後の一段をあがり深呼吸をしてから屋上のドアに手をかけた 少し錆びているのか、ギーッと鈍い音をたてながら開いていく 「遅かったね」 『…まだ5分前だけど』 居た 俺を呼び出した張本人 よく、見知った人物だった 『なんのつもり?…政宗』 「普通に話したって呉羽は聞かないだろ だから悪いとは思ったけどこの形を取らせてもらった」 『黙ってたことを怒ってんの?』 「違う」 『じゃあなんでだよっ!』 俺の闇には誰も触れさせない 触れられない 闇が常に俺を支配する それを自覚し傷が疼く その繰り返し
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