2.訪れる悲劇

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「呉羽…見せて」 『……見たら満足なのか?』 「お前病院にも行ってねぇんだろ?とにかく見せろ」 馬鹿にしたように鼻で笑ってみせるが気にした様子は全くない 意思を固めてきたのだろう 俺から決して目を反らさない 『…政宗』 「なに?」 『俺達、友達だよな』 「あぁ…」 『……友達ごっこはもうやめだ』 恐らく今の俺は絶望に満ちた瞳をしているだろう 友達と思っていたからこそ、知られたくなかった 友達と思っていたからこそ、突き放さなければいけない シャツのボタンを外すことなく乱暴に引きちぎる 俺の肌から離れ、重力に従い下へ落ちて行く服から覗く白い肌 日に焼けていない白い肌にはいくつもの切り傷や痣がある 『あ、触んないでよね? 痛いんだから』
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