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カメラマンの父親の影響で俺自身もカメラに興味がある
こんな形で撮りたかった訳じゃないが、呉羽のあとをつけ写真に残した
俺を見た瞬間から、いや…もっと前からだったのかもしれない
呉羽の瞳には色がない
全てに絶望したような…黒の世界なんだろう
「人前で肌を見せないから気になってたんだ…
最初はさ、皆の目つきがいやらしいからだと思ってた」
『まぁそれもあるけどね
凄い視線感じるもん』
少し俯きながら、無理に平常を装って答える呉羽を見ているのが辛い
辛いなら辛いって言ってくれよ…
『何時から気づいてた?』
「はっきりと分かったのは昨日
それまでは憶測でしかなかった」
『知っちゃったならさ、別にそれはそれでいいんだ』
涙が、出そうになった
笑顔の呉羽が余りにも痛いたしすぎて…
お前…どんな顔で笑ってるか分かってんのかよ
『二度と俺に話し掛けないでね
…桜花くん』
もう名前すら呼んでくれねぇの?
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