3.見えないココロ

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「友情なんて脆いものだ 少しの衝撃で直ぐに崩れる」 珈琲が苦かったのか、砂糖を掻き交ぜながら言葉を続ける 「お前らは呉羽に邪な感情を抱いてるから友情とは違う、愛情か 知ってるか? 愛情とは、1番脆い情だということを」 「お言葉ですが、俺達が呉羽を想う気持ちはそんなに生温いものではありません 少なくとも、想うだけなら先生以上かと思いますよ」 淡々と言葉を並べる朽木に、いい加減腹が立つ 人の感情なんてものは本人しか知り得ないことだ それを他人の勝手な理念で、勝手に押し付けないでほしいね 隣に座る大輝にチラリと目をやる このバカ、泣きそうじゃねぇか
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