1.お姫様は狂暴です

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今日も何時も通り、騒がしい日常を送るはずだった 『あ、そういや朽木に呼び出されてたんだった』 昼休み、なんだかんだやっぱり仲がいい三人は屋上で弁当を食べていた 「朽木って…化学の変態異端者?」 『異端者って…まぁそうだな』 「なんであんな実験ばっかしてる変態に呼ばれんだよ」 『………小テスト寝ちゃって零点だったんだよ』 化学の教師、朽木に呼ばれたのは多分そのことであろう、と付け足す 食べ終わった弁当を包みながらため息をつく 「心配…俺のくーちゃんが襲われたらどうしよう」 『大輝じゃあるまいし平気だっつーの』 「まぁ大輝じゃないし大丈夫だろうが…なんかあったら連絡しろよ」 『政宗ありがとー♪ んじゃ、行ってきまーす』 授業に遅れたら先生によろしく、と一言付けたしてから屋上をあとにした
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