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『朽木ー来てやったぞー』
化学準備室のドアをノックもなしにガラリと開ける
それを気にする様子もなく珈琲を優雅に飲んでいる男が一人
「呉羽、そこ座れ」
『あーい』
指で刺されたソファーに遠慮なく腰かける
そして遠慮なく置かれているお菓子に手を出した
「今日呼んだ理由分かってんだろ?」
『んむっ…もち!
で、今回の依頼は誰?』
「3-A渡辺良二」
『ああ…あのちまっこい先輩ね』
「お前もちまっこいっつーの」
『うっさいデカブツ!』
呉羽には大輝と政宗に隠していることがある
そもそも姫宮呉羽、という人間は常に謎に包まれていた…
『内容と報酬…手短に』
呉羽はニヤリと口端をあげ怪しげに微笑んだ
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