1.お姫様は狂暴です

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『朽木ー来てやったぞー』 化学準備室のドアをノックもなしにガラリと開ける それを気にする様子もなく珈琲を優雅に飲んでいる男が一人 「呉羽、そこ座れ」 『あーい』 指で刺されたソファーに遠慮なく腰かける そして遠慮なく置かれているお菓子に手を出した 「今日呼んだ理由分かってんだろ?」 『んむっ…もち! で、今回の依頼は誰?』 「3-A渡辺良二」 『ああ…あのちまっこい先輩ね』 「お前もちまっこいっつーの」 『うっさいデカブツ!』 呉羽には大輝と政宗に隠していることがある そもそも姫宮呉羽、という人間は常に謎に包まれていた… 『内容と報酬…手短に』 呉羽はニヤリと口端をあげ怪しげに微笑んだ
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