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良太郎の住む国、電王国の王子は隣国のゼロ王国のとても誠実で一途な王子と違いとても女好きで有名な王子です。
実は以前も、妃として一人迎えたのですが……王子のあまりの遊び人ぶりに腹を立ててしまいました。
元妃は人一倍気も強く、その反面とても繊細な心の持ち主であったので王子の遊び人ぶりにとても悲しい気持になってしまったのです。
別れる日の前日、元妃は王子にこう問いました。
『あなたは私と他の女の子、どっちが大切なの?』と……
この問いに王子は……
『僕は世界中の女の子が大切なんだよ。勿論、君も含めてね。だから誰か一人には決められないよ。』
と、こんな風に答えたのです。
この答えに元妃は自分の国、ゼロ王国(元妃は現王子の妹)に帰ってしまいました。
この一連の騒動で電王国とゼロ王国は戦争にまでなりかけましたが、良太郎の姉に惚れてしまったゼロ王国王子が良太郎の姉と結婚することで丸く治まったのです。
「ほんと、酷い王子だよ……姉さんがゼロ王国の王子に惚れてたから良かったけど……もし惚れてなかったら今以上に恨んでたところだよ……。」
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