12人が本棚に入れています
本棚に追加
良太郎はぶつぶつ言いながら歩いていると……
どん……
「うわぁ……」
「ほぉ……ぶつかっといて謝らねぇとはいい度胸だな……。」
「あ……」
義母が良太郎を見下すように見ます。
「す……すみません………」
「まぁいい。それより何だ、その手に持っている手紙は?」
「あ、これはお城から届いた手紙です。本日のパーティーがあるそうです。そこで王子の妃も決めるらしいです。」
良太郎の言葉に、二人の姉達は駆け寄ってきます。
「え~、うそうそ!?本当にぃ~?」
「はい、先程城から使いの方が直々に渡しに来ていたので間違いないですよ。」
そう言うと、姉達は喜びます。
「もしかして妃になったらもっと広いお部屋で踊れるかなぁ?」
「妃になったらもっとふかふかの布団で眠れるんやろか………。」
二人の姉は城の生活に思いをはせます。
最初のコメントを投稿しよう!