73人が本棚に入れています
本棚に追加
/96ページ
試合は終盤七回に差し掛かった
打席に向かい歩いてくる男がいた
四番ファースト矢田雄平
中学の時はあんまり抑えた記憶がない
「ここまでフォアボール以外はすべて長打だからな…
さて…どうしたものか…」
史也は心の中でそう呟くと外角低めにストレートを要求した
俺は頷いて初球を指示通り投げた
つもりだった
「!!」
「ばか!逆球…!」
インコース高めに行った
チッ…
がシャン!
「あぶねー!」
俺は冷や汗だらだらだった
俺は一度ロージンを手に取り気持ちを落ち着かせた
最初のコメントを投稿しよう!