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「君の名前。
佐原イオだ。なかなか良い名前だろ?」
「イオ…サハライオ…うん、可愛い。」
私は嬉しくてサハラに笑い掛けた。
サハラは私の人工毛の長い髪の毛を優しく撫でながら言った。
「君は僕の娘みたいなものだからね。
喜んでくれて良かった」
…それが例え自分が組んだ性格プログラムであっても…
佐原は心の中でこの言葉を飲み込んだ。
「でも何で『イオ』?」
何かを期待した様な顔を佐原に向けるイオ。
「10号の1と0で『イオ』」
明らかにガッカリした感じのいイオの顔はかなり笑えた。
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