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そこは戦場だった。
人は殺し合い。
血は流れる。
命が無くなって行く。
一人の兵士が途方にくれていた。
仲間はみんな居なくなった。
自分もここにいたらすぐに見つかって誰かに殺されるだろう。
でも誰に?
周りには誰もいない。
何が起こったのか分からない。
さっきまで自分は仲間と一緒にいた。
不運にも戦場に為ってしまった一つの町で建物に隠れて撃ち合いをしていた…ハズだった。
夢…?
沢山殺した。
沢山殺された。
その一つ一つの感覚が、誰かの血で汚れた両手に生々しく残って居る。
夢じゃない…
気が狂ってしまうかと思った。
否、既に狂って居たのかもしれない。
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