何処かの国の話

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そうだ…光だ… 兵士は思い出した。 撃ち合いをして居た時、叫んでしまいたくなった。 叫んで、銃を棄てて相手兵士の元に突っ込んで行ってしまいたくなった。 心が死んで居た。 その時だ。 白い光が辺りを照らした。 空も建物も人も…人だったモノも… 全部を包んでくれる様な優しい白い光が広がったんだ。 一瞬、そこに居た全員が息を飲んで、音の無い世界ってこんな感じなのかなって思った。
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