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「ふぁ…」
今日は1学期修了式。
半ドンだからついつい夜更かししちまった。
「輝、おはよう!」
来るのは自称彼女の真琴。
「オス」
「眠そうだね」
「ちっと夜更かししちまってな」
「何してたの?」
「ちょっと世界史の本読みふけってた。気付いたら朝だった。ぶっちゃけ寝てない」
「なにしてんの…」
「いや、これがなかなか面白いものだったのよ。第4次世界大戦が勃発する前の世界とか…」
「はいはい。それはいいから途中で倒れないでね」
「善処しよう」
帰り道
「まさか…立ったまま寝るなんて…」
「自分でも凄いと思ってる。帰ったらもう寝たい」
「そうしなさいよ…ところで、夏休み何するか決めた?」
「あぁ…明日から旅行にでも行こうと思う」
「え……えー…」
「何だ?いかにも"一夏の思い出を輝と過ごしたいっ"とでも言いたそうな顔だなオイ」
「う…まぁ、そうだけどさ…」
「安心しろ。2泊3日の小旅行だ。それからでも充分遊べるだろ。」
「うー…」
俺は真琴の頭をぽんぽんと撫でた。
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