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時は3XXX年。
世界は核の炎に包まれ、生き残った人間たちは地下に住まわざるを得なくなった。
地下といえども、太陽や青空をはじめ、天候操作をしているらしく、一年を通して安定した気候に恵まれている。
気味が悪いと思わないか?
偽物の青空
偽物の太陽
偽物の天気
ほとんどのものが偽物で構成されていた。
俺には夢がある。
本物の空を見たい。
とは言っても、今の地上は未だに放射能汚染から癒えない状態だ。
完全に癒える頃には、俺はもうこの世にはいない。
では過去だったら?
旅行1日目。
俺は単身、祖父の家に行った。
アインシュタインの再来と言われるほどの天才らしいが、正直俺には変わり者のジジイにしか見えない。
「マーティ!ついに完成したよ!全自動卵割り機!」
「タイムマシン作っておいて今更それですか。それと俺はマーティじゃありません。また20世紀の映画ですかクソジジイ」
「突っ込みどころ満載の一言に8割突っ込んでくれてありがとうクソ孫…で?いきなり昨日"明日行くから"と電話くれて何の用だ?」
「タイムマシン使わせてくれ」
「オゥオゥ、ケツの青いクソガキが歴史にロマンでも感じたか?」
「ま、そんなところだ…」
「ならば、さっき使ったから冷却時間が要る。茶でも飲んで待ってろ」
「冷蔵庫漁らせてもらうぞ」
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