加速する思い

6/24
前へ
/982ページ
次へ
二人はまだ美里の悪口を続けようとしたが、思う程に周囲が乗ってこないせいか話を止めてしまった。 もう少し何か言っていたら、陸は反論したかも知れない。 しかし、今は、例え気に入らない奴らとは言え、同じ会社の社員とは揉めたくなかった。 この会社には長く勤めたい、その為には多少の我慢は必要だ。 そう思ったから、陸は黙っていたのだ。 しかし、この僅か数カ月後、陸は『やっぱりあの時、叩きのめしておけば良かった!』と激しい後悔をする事になる。 だが、今は知るはずもない。
/982ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10274人が本棚に入れています
本棚に追加