エピローグ

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「そんなに似てるかなぁ」 「似てるわよ。我が儘な所とか気まぐれな所とか、本当に猫っぽい」 そう言って美里が笑うと、眠っていた子猫が目を開けて「にゃあ」と小さく鳴いた。 その声に顔をほころばせながら、二人で箱を覗き込む。 「可愛いんだな、猫って」 「そうでしょう?猫は、神様が創り出した最高傑作なのよ」 美里の言葉に、陸は深く頷いた。 「…大事に育てないとな」 「うん。“ウチの子”だもんね」 きっとこの子猫は、陸と美里を自ら選んで舞い降りて来たのだ。 だから、二人でこの命を育んでいこう。 大切に大切に、慈しんで育てていこう。 小さな温もりが運んでくれた新しい幸せに、陸と美里は胸を熱くして、いつまでもいつまでも子猫を見つめていた。 『私達の所に来てくれてありがとう』 胸の中で、そう呟きながら。 【完】 ★最後までお読み頂いて、ありがとうございます。 よろしければ、サイドストーリー『僕の恋人(Keita’s Story)』にお進み下さい★
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