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「今度あったときは一緒に寝てやるかな…」
部屋を出るときに一瞬だけ見たミオの顔は寂しそうだった。
「あんなことばっかしなけりゃいい人なんだけどな…」
ハァとため息を吐く。
頭に浮かんだミオの満面の笑顔に癒されながら本部を後にした。
「さて…明日も学校行かなきゃならんから早く帰るとしますか」
落ち着きを取り戻したレイヴンは自宅に着き、シャワーを浴びた。
頭をタオルで拭きながらリビングに戻ってくると携帯が光っているのに気が付いた。
「ん?メールが来てる…」
メールの内容はレインからで明日の早朝九時半に大ホール前に来てくれというものだった。
「何言ってんだレインの奴?授業始まってんじゃねぇか」
レインが指定してきた時間は丁度一限目終わる時間だった。
要するに遅刻して来いと言っているのだ。
何をするかは全く書かれていなかったのだが頼まれたら断れない性格のため分かったと短く返事のメールをしてベッドに倒れこんだ。
レイヴンが就寝できたのは朝の五時を回った頃だった。
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