2nd.act―サウスベル育成学校―

2/9
31人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
「こんな時間に呼び出して何なんだよー」 ムスッとした表情で愚痴を呟くのはレイヴン=ジ=ローレンシウム。 黒のブレザー、灰色のズボンの制服を着崩して身に纏っている。 身長は180cm有るか無いかぐらいの細身の体に茶髪の髪に黒の瞳、顔も非常に良く、所謂イケメンである。髪はトップは軽く立てており、襟足は長め。 昼はサウスベル育成学校に通い、夜は闇の十字架の任務に追われる忙しい毎日を過ごしている。 忙しいと言っているものの学校の授業はほとんど寝ていたりサボタージュしている。 嫌な表情はしているものの律儀に時間通りに大ホールに来ている。 「まぁ文句言わずに手伝えって」 彼はレイン=バーミリオン。 制服はレイヴン以上に着崩れしている。 身長はレイヴンより少し低く、顔はレイヴンに負けず劣らずのイケメンで短い赤髪をツンツンに立てており、口調と髪の色も相まってとても明るい印象を持たせられる。 彼は学校の問題児として有名でレイヴンにとってのトラブルメーカーといっても過言ではなく、レイヴンがサボタージュするときは十中八九レインに付き合わされている場合で、そのせいでレイヴンにも火の粉が降り掛かっているのは言うまでもない。 そして闇の十字架の一員でもありレイヴンとは長い付き合いである。 彼は何を思ったのか両肩にバズーカ砲を担いでいる。 「何する気なんだ?」 「今日が何の日か知ってるか?」   何かを企んでいるかのような悪どい表情を浮かべている。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!