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ここはとある倉庫の中
照明は点けられておらず暗闇が支配した空間だ。
その中にポツンと一つだけ明かりが見える。
「おい……約束の物は用意出来たんだろうな」
タバコを吹かしながら髭を蓄えた太った偉そうな男が言う。
先程の光はこの男のタバコの火のようだ
「あぁ…お前らこそ金は持ってきているんだろうな?」
男の向かい側に立つ男は四人の部下を引き連れ、自分達が乗ってきた車のトランクを開けた。
トランクの中には大量の武器が詰められていた。
「あんたたちこの武器使って政府にでも喧嘩売る気か?」
「そんなことお前達には関係の無いことだ」
「まぁそうだな…物は見せたんだ金を寄越してもらおうか」
「あぁそうだったな約束の金だ…と言いたいところだがあんたには死んでもらう」
タバコの火を消して手を上げると男の手下がぞろぞろと出てきた、その手には銃や剣を携えている。
総数にして五十人以上、周りを完全に包囲されていて逃げ場は無い。
「クソッ!!ハメやがったのか!!」
十倍の人数に包囲されている中、武器を構えるが圧倒的に不利だ。
「残念だったな、あんたとはこれで仕舞いだ…殺れ」
男の声が倉庫内に木霊した瞬間、入り口から爆発音が鳴り響いた。
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