1st.act―闇の十字架―

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ここはとある倉庫の中 照明は点けられておらず暗闇が支配した空間だ。 その中にポツンと一つだけ明かりが見える。 「おい……約束の物は用意出来たんだろうな」 タバコを吹かしながら髭を蓄えた太った偉そうな男が言う。 先程の光はこの男のタバコの火のようだ 「あぁ…お前らこそ金は持ってきているんだろうな?」 男の向かい側に立つ男は四人の部下を引き連れ、自分達が乗ってきた車のトランクを開けた。 トランクの中には大量の武器が詰められていた。 「あんたたちこの武器使って政府にでも喧嘩売る気か?」 「そんなことお前達には関係の無いことだ」 「まぁそうだな…物は見せたんだ金を寄越してもらおうか」 「あぁそうだったな約束の金だ…と言いたいところだがあんたには死んでもらう」 タバコの火を消して手を上げると男の手下がぞろぞろと出てきた、その手には銃や剣を携えている。 総数にして五十人以上、周りを完全に包囲されていて逃げ場は無い。 「クソッ!!ハメやがったのか!!」 十倍の人数に包囲されている中、武器を構えるが圧倒的に不利だ。 「残念だったな、あんたとはこれで仕舞いだ…殺れ」 男の声が倉庫内に木霊した瞬間、入り口から爆発音が鳴り響いた。     
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